囀る鳥は羽ばたかない

【囀る鳥は羽ばたかない8】45話/あらすじ・ネタバレ感想&考察/イァハーツ2021年9月号

2021年11月3日

【イァハーツ2021年9月号】に掲載、ヨネダコウさんの【囀る鳥は羽ばたかない】第45話のネタバレあり感想になります。雑誌最新話の感想ですのでコミックス派・ネタバレ不要な方はご注意ください。

45話はかなりのページ数。考察も交えながら感想を綴っていこうと思います。

ざっくりとしたポイントはこちら。

チェックポイント

  • 城戸弟を囮にし、城戸兄に接触を試みる
  • 矢代・七原の会話を聞いている神谷・百目鬼
  • 城戸兄を操る背景が徐々にわかってきた
  • 今回の騒動のターゲットは綱川
  • 再会してから矢代の心は乱れっぱなし

こんな感じでした。このポイントに沿ってネタバレ感想を書いていきます。

【囀る鳥は羽ばたかない 7】コミックス・最新刊情報

最新巻は7巻

ポイント

平田との抗争終結から四年。矢代は組を離れ、闇カジノの金主として稼いでいる。カジノには時折、三角が訪れ、そろそろ真誠会に戻るようせっつかれていた。

一方、矢代から捨てられた百目鬼は、真誠会と良好な関係を結ぶ三和会系桜一家の組長・綱川の下でヤクザになっていた。四年間、一度も会うことのなかった矢代と百目鬼。けれど、ある事件をきっかけに再会して!?止まっていた時間がついに動きだす!!

【囀る鳥は羽ばたかない8-45話】掲載雑誌情報

イァハーツ2021年9月号
発売日2021/7/30
掲載P数51P
満足度

感想は以下より。ネタバレ含みますのでご注意ください。

ネタバレ感想【囀る鳥は羽ばたかない8-45話】あらすじ・みどころ

今回は50P以上もあってびっくり。場面もいくつか変わり情報がたっくさんあって読む方も疲れますね( ´艸`)嬉しい疲れではありますが・・・。

というか井波出てきてびっくり。囀る鳥は羽ばたかないで今一番みたくない顔ナンバーワンかもしれません(笑)

でもでも!再会してからの矢代の心の乱れ具合に萌え~

百目鬼が淡々としているのに対し、矢代は心が乱れまくっているので自分だけが・・・という気持ちになって余裕がなくなっていっているように思えるの。

たまりませんね・・・あの矢代がですよ。ということで、今回も目が離せない45話の感想を書いて行きます。

城戸弟を囮にし、城戸兄に接触を試みる

城戸弟を囮にして兄をおびき寄せ、捕まえようとする4人(矢代・七原・百目鬼・神谷)。

城戸弟の見張りは自分の出番だと神谷は張り切ります。

同じ車に男5人で乗車していて、組み合わせ的にもあまり見かけない光景にクスっとなります。

喫茶店にて。

城戸弟の後ろに神谷が座り、城戸兄が来るのを待っています。

それを外から見ている3人(矢代・百目鬼・七原)

神谷がうまく窓際をとったので動きが察知しやすく、百目鬼は兄が出てきたところで身柄をおさえると言います。

『万一車で逃げられたらお願いします』

歩いていく百目鬼を見て、七原は矢代に思っていることを口にします。

『何考えてんスかねあいつ』

綱川の所には天羽さんが連れてきたっていう話だが、そうだとすると三角の親父が口きいたという事なのか?と言う七原に対し、矢代は『案外天羽さんの独断かもな』と。

この辺はさすがの洞察力。矢代としては三角さんが百目鬼に何かしてやると思えないからというのが理由。

『ヤクザやるような人間じゃねぇと俺は思ってたんスけどね』

『だからあん時社長も捨てたんすよね』

『ヤクザやるような人間てのはどんな人間なんだろうな』

七原の言葉に対し、ヤクザをやるような人間というのはどんな人間なんだろうなと返す矢代がすごく印象的な場面でした。

矢代もずっと百目鬼はヤクザはあっていないと思っていたと思うのですよね。ここでのセリフが心境の変化があったのかなと推察します。

七原の本音

七原は矢代に『組』を持つ気はないのかと尋ねます。

『お前はどうなんだ?』

七原は・・・ついてくときめたからどっちでもいいです、と言いたいところだけれど本音は【組を持って欲しい、帰る所が欲しい】と言います。

『お話中すみませんねぇ 俺です』

二人の会話に神谷が電話越しに入って来ました。

実は電話がずっと繋がっていて、神谷・百目鬼にも今の話が筒抜けだったようです。

帰るところが欲しい、というのは百目鬼の願いでもあるように思えます・・・

『神谷さん 現れました』

ここでようやく城戸兄が登場。一人ではなく付き人を連れてやってきました。

城戸兄を操る集団が徐々にわかってきた

城戸兄は、早々にお金を弟に渡して去ろうとするのですが、ここで神谷に気付き慌てて逃げようとします。

ですが百目鬼に捕まり・・・もう一人の方は神谷が追いつけず逃してしまうことに。七原も道を塞ぐのですが、もう一つの狭い通路に逃げ込まれ取り逃がしてしまうのですね。

急発進・急停車だったため、、、矢代は『お前さーやるならやるって言えよ』と。緊迫した中でゆる~い矢代・・・面白いですね。

『あーすんませんっ』

『前にもあったけどさ・・・』

『前?』

この『前』というのは百目鬼の事ですよね。甘栗くん追ってた時だったでしょうか?

城戸兄を捕まえた百目鬼がやってきます。城戸兄はすぐに矢代に気付きます。

矢代は兄にオウムの件と、百目鬼たちは桜一家の者だということを話すと。。。城戸兄はペっと矢代にツバを吐きました。

『半端もんのクセに』

そう悪態をついた城戸兄ですが・・・百目鬼にトランクに押し込められてしまいます笑

ここでもう一人の男に逃げられた神谷が苛々しながら帰ってきました。ここで百目鬼が逃した男に見覚えがあると言います。

でもはっきりと思い出せないので帰りながら思い出す!と言って一行は桜一家に戻る事に。

城戸は首謀者ではなく利用されただけ

捕まった城戸は、色々と尋問されますが桜一家・矢代たちと話が噛み合いません。

山川の事にしてもよく知らない様子。ここでわかったのは・・・山川に騙されていたということ。かなりの演技派ですね。

百目鬼は疑っていたのですけどね・・・・。

城戸兄は山川の後ろにいる連中に利用されていただけというのがわかりました。

『こいつが山川解放されたのも知らないってことは 山川が話してたことも全部ウソってことか』

『そゆこと』

山川の事を話していると・・・百目鬼にニキちゃんからメールが入ります。

そして何かを思いだしたようでした。

『思い出しました あの男』

この後に逃げた男ともう一人男の会話が描かれているのですが・・・逃げた男も百目鬼の事を覚えていました。

なんと・・・ニキちゃん誘拐事件に関連ありの人物らしい。

百目鬼に顔を見られた、と報告すると・・・一方の人物が『組長には余計な報告すんなよ』をクギを刺します。

今回の騒動のターゲットは綱川

桜一家と揉めたら組長に言わないわけには。。。という男ですが、まだ綱川には借りがあると言って報告に反対します。

男達は同じ集団ではなく別々の集団で、同じ目的を持った者同士が集まっているようですね。

逃げた男は『共生会の残党』。

ニキちゃん誘拐事件の後に綱川に潰された組の一員のようです。

そして共生会の残党ともうひとつのある組をまとめている『組長』がいるとこともここからわかります。

共生会の残党さんは城戸によると今は半グレ集団『竜頭(りょうず)』の一員。その竜頭のケツ持ちしているのが極星会の『奥山組』ということまでがわかっています。

綱川はこの『奥山組』というのを聞いて黙り込み、そして部屋を出て行ってしまいました。

奥山って桜一家にいた人だったのですね。どうやら・・・綱川が組を継いだことによって座を奪われた人物のようです。

奥山は組員数人を連れて出ていき『奥山組』を作ったということですね。

共生会の残党のケツ持ちを奥山組がしているとうことは・・・ニキちゃん誘拐事件にも関連しているかもしれませんね。

ニキちゃん事件後にケツ持ちしているという事も考えられはするのですが、矢代自身も『共生会と奥山組との関係は偶然なんてまずない』と言っているので、事件前から関連があったと考えた方がよさそうです。

ここで連(むらじい)は矢代たちに今回の件から手を引くように伝えます。

『お聞きの通りこれより先は身内の怨恨 あなたを巻き込んだとあっては三角会長に会わせる顔がありません』

矢代はというと・・・そのお願いは『保留』という形をとります。

矢代にも何かしらの考えがあるのかしら?元々は城戸のお金が目的ではなかったようなのですよね。(山川の方?)

再会してから矢代の心は乱れっぱなし

後半は百目鬼&矢代のパート。

百目鬼が矢代を送っています。

不満そうな矢代に、断れば良かったんじゃないですか?と百目鬼が言うのですけど・・・・

百目鬼~ちょいちょいセリフがひっかかる(T^T)

矢代の反応を伺っているのかしら?

矢代に似てにちゃったのかな言動が(^_^;)とういかもしかしたら似せてるのかもね・・・(なんちゃって)

もしかしたら今回百目鬼が矢代を送ったのは、共生会の残党&奥山組が関係している今回の件から矢代達を遠ざけるためなのかなと。

『あなたがそこまで拘ることじゃない 怨恨が動機ならこの先 危ない目にあいます』

『それ、言うために送るって言ったのか』

『そうです』

『マジでそれだけか』

『マジでとは?』

『マジはマジだろ』

強調して言う意味がわからない、と百目鬼が言うと・・・矢代はちょっと拗ねた感じになります。

拗ねてる矢代・・・かわいい

そしてもう近いから歩くわ、と車を降りてしまいました。

ここからの矢代の心情にすごく驚いたのですよね。

(認める)

(俺がおかしい それはもう明白に 明らかに)

(距離感を失ってる)

(以前の俺はどうしてた?どうやって余裕でいられた?)

(いや 余裕だったのか?)

(最初から俺は)

すると息を切らして百目鬼が追いかけてきました。

車も置いて駆けつけてくるところを読んで少しじわり。

なんだかちょっとだけ昔のようでこの場面が今回は一番好きかもしれません。

井波 VS 百目鬼

追いかけてきた百目鬼は、矢代になんなんですか?どうして欲しいんですか?と尋ねます。

『はぁ!?ねぇよそんなの』

『どうにかして欲しいように見えます』

そんな百目鬼の言葉にむっとなる矢代。

そしたらね・・・そんな2人の間にアイツがやって来た・・・。

『おいおい 誰かと思ったら百目鬼かよ』

この登場の仕方~。

いやいや今この状況で君の方がお呼びじゃないから!!!

意外だったのは、井波はあまり百目鬼の事は知らなかったみたいなのですよね。ヤクザになってる事知らなかった感じでしたし。

ラストは井波の方へ向かおうとする矢代を百目鬼が引き止めて・・・

感想・まとめ

車を置いて駆けつける百目鬼・・・良かったヨ・・・このシーンが一番今回では好き。

矢代の心情にも驚きましたね。

まさか素直に認めるとは・・・。矢代なら色々と自分に言い訳して認めないかと思ってたので。

でも認めなければいけないほど乱されている、ということなのでしょうね。

自分の思い通りに動かない百目鬼に苛々しっぱなしでしたもんね。こういうのは昔と違うかもしれません。

昔の百目鬼ならしっぽ振って従ってましたから。。。

それにしても登場しましたね~井波(^_^;)

すぐ消える男かと思ったら4年後ではわりと重要人物なのかしら。

あれだけ痛めつけられた男なのに、矢代も繋がるとは・・・よっぽど情報源としては優秀な男なのでしょうね。

そして・・・百目鬼にとって井波はどうやら暴走スイッチが入る相手らしい。

矢代が井波と遊んでいると思い込んでいるのが一番なんですよね。だから矢代に対して『そんなに男が欲しいですか?』って言ってる。

ただ・・・矢代の反応を読んでるとやはり井波とは身体の関係はないような気がしました。(まだわかりませんが)

何となくですが、もし本当に身体の関係があって遊んでいるならばもっともっと余裕で百目鬼の話をかわしてると思うのですよね。

百目鬼には言われたくない言葉だからこそ余計にカチンときているような気がします。

井波との『遊び』が何か・・・早くはっきりして欲しいですね。そこが一番気になります(T^T)お金関係だったら一番まるくおさまっていいのになぁ・・・

それにしても。。。百目鬼と再会してから矢代の表情がすごく気になります。

百目鬼に言われた事などで意味深な表情連発なんです。今回も『じゃぁ構わないですよね あいつじゃなくても』と言われた時の顔がすごく気になってしまって・・・。

百目鬼の中では矢代にとっては井波=自分(百目鬼)なのだろうなぁというのがわかるのですが、矢代にとっては明らかに違うだろうなと思えるのでいいのですが( ´艸`)

矢代って基本的にはむちゃくちゃ一途な男なのですよね。だからこそ恋をすれば傷つく、痛みを伴うのだと思う。

そんな男がですよ?百目鬼を忘れて他の男と快楽を求めて遊んでいるとは。。。なんだか思えないのですよね。

もしかしたら百目鬼が言ってた『この身体を誰にも触らせたくない』を守ってたりするのかな?なんてロマンティックな事を考えてしまいました。

願望が凄いですが。

矢代だからもし仮に井波と身体の関係が・・となってもちょっとモヤっとするだけで『そっか~あ~あ・・』くらいで済むのですが、できれば百目鬼に操を立てていて欲しいですね。

桜一家に関しては、徐々に背景が見えてきましたね。

奥山、という男の出方によって色々と変わってきそうです。ニキちゃん・・・また狙われませんように。今はフラッシュバックもなく過ごせているので、このまま幸せに過ごしていって欲しい。

もしニキちゃんに何かあってもきっと矢代や百目鬼が救ってくれるのでは?と思っています。もしそのようなことがあったら、桜一家は矢代たちを大事にするでしょうし、組を持つにも抜けるにも力になってくれそう。

あとはニキちゃん誘拐事件が背景にあるとすれば・・・百目鬼もターゲットになってもおかしくないですよね。

百目鬼のせいで組が潰れたと思ってる人がいても不思議ではないですし。

ここはもしかしたら百目鬼が危険な目に合う➨矢代が救うの構図か・・・そんないざこざの中で百目鬼が矢代の目のことに気付き、腹いせを実行する、というのも考えられます。

腹いせというのは嫌がられてもそばにいる、と言うことだと信じているので・・・その仮定で話を書いています(≧∇≦*)

七原と矢代の会話のなかで、ヤクザやるような奴じゃないから捨てた、みたいなのがありましたよね。それを百目鬼は聞いています。

聞いていても動揺もしてなかったですし、百目鬼自身はそれをわかっていたのだろうと思います。

これが腹いせに繋がっていくのでしょうか?

今ヤクザなのも、矢代とこの世界で繋がっていたいという思いがあったからでしょうし、誰が見てもヤクザじゃないと言われる百目鬼が『ヤクザ』に見えるまでになったのも・・・矢代への『腹いせ』のひとつなのかなぁとも思います。

最後に・・・気になったセリフ。

七原の『本音は組持って欲しいっすね 帰るとこ欲しいんで』という事について。

これを読んだら、もしかしたら最後は矢代が組を持つ展開がくるのかな?と・・・。あとはBL雑誌のすすめ。のほうでコメントもらったのですが、百目鬼が組を持つ展開がある???

チェックポイント

  • 矢代が組を持つ=三角さんの元から離れられない
  • 百目鬼が組を持つ=恐らく桜一家関係だから三和会系

三角さんの元を離れるのであれば、百目鬼が組を持ちそこに矢代・七原が入るという可能性もウルトラQで考えられるのかもしれない。

矢代が組を持つ方が今のところ簡単ではあるけれど、ニキちゃんが今後も関連してくる可能性を考えたら百目鬼の方も排除できませんよね。。。

どちらかが組を持つとかではなく、堅気エンドも考えられますが・・・

七原のセリフから考えるとやはりラストは『帰る場所』ができる展開になるのだろうなぁと今の時点では思っています。

ということで!百目鬼と再会してから心が乱されまくっている矢代に萌えの展開が続いていますが・・・

次話はけっこうピリっとしそう。

百目鬼が暴走しませんように・・・

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